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飼い猫になんかならねぇぞ。
8月6日(水)03:06 | トラックバック(0) | ペット | 管理
コメント
 1: 同じ世界を眺めている・・・けど

空に浮かぶ月を見ている。
今この時、何人もの人が同じ月を眺めているかもしれない。

けど、僕の網膜に投射されている形は、
他の誰かのそれと同じなんだろうか?

例えば僕はそれを「銀色に見える月」だなんて言葉で表すのだけど、
そして皆、「ああ、そうだね」なんて相槌を打ったりするのだけど、
その意味するところの形や色は、本当に彼我の間で同じなんだろうか?

僕と誰かとの間で同じ世界を眺めている、それは確かなことらしい。
でも、見え方が同じだなんて保証は何処にも無い。

僕たちは言葉という記号を通してのみ、同じ世界に生きていることを確認できるのだけど、
そんな中、どちらの見え方が正しいかなんて議論することは、とても馬鹿げたことじゃないか。

どんな見え方が正しいのか、気にしだしたら不安になる。
だから、「常識」という約束はとても便利だ。
でも、それ自体、特に意味がある訳でもないだろう。

それでも、「常識」を「色んな人の解釈の集合」だと考えたとき、
他の誰かの見え方が正しいんじゃないかなんて戸惑う時もある。

それはそれで、素敵なことなのかもしれない。
記号に縛られることなく、他の誰かと共感できるのだとしたら。

そして、そんなことがきっかけで戸惑い、自分を見失ったり、卑下したりしたとしても、
そうしたことは明日をより良くするための糧になる。

そう信じて、僕は劣等感に塗れた今日の僕を肯定する。


 by 歌織人 | 9月4日(木)00:45
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